応援団 お宿はそば屋 愛知の岡崎城西高

ちむわざ歯科 島田 茂

2010年08月07日 13:27

美ら島沖縄総体でソフトテニスに出場している愛知県岡崎城西高校の応援団23人が5日から、沖縄市高原にある「アワセそば食堂」の座敷席で寝泊まりしている。宿泊代は無料、入浴は近くの施設が通常の半額以下でサービスする。民泊を仲介した歯科医の島田茂さん(44)=同市=は「子どもたちの思い出に残れば」と話している。

 長野県出身の島田さんは高校時代にソフトテニスの選手として活躍。沖縄に移住後、8年前にボランティア団体「ちむわざの会」を立ち上げ、スポーツを通して古里と沖縄の子どもたちの交流活動を続けてきた。

 沖縄総体の1カ月前、知人から「宿が取れない」と相談を受けた島田さんは自身が総体や国体で民泊したことを思い出した。同会会員で食堂を営む武原康博さん(37)に声を掛けると、「自分にできることであれば」と二つ返事で受け入れが決まった。

 同会は貸布団の手配や入浴施設との交渉、食事やスポーツドリンクの準備に駆け回った。大会期間中には長野の子どもたちを含めた交流会も計画している。

 島田さんは「きれいなホテルより、アットホームな民泊の方が思い出に残る。次は選手として参加できるよう、糧にしてほしい」とエール。宿泊する同校3年の小澤貴章君は「民泊は初めての体験でとても楽しい」と話した。    
                                                 2010・8・4              沖縄タイムス

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